スマートフォンを持ち歩かなくても、単体で通話やデータ通信が可能なApple Watchのセルラーモデル。その便利な機能を活用するためには、通信キャリアとの契約が必要です。今回は、Apple Watchのセルラーモデルで利用可能な通信会社と、それぞれのサービス内容を詳しく解説していきます。
Apple Watchセルラーモデルとは
Apple Watchのセルラーモデルは、iPhoneがなくても単独で通話やデータ通信が可能なモデルです。ランニングやスイミングなど、スマートフォンの携帯が難しいスポーツ時でも、重要な着信を逃さず、音楽のストリーミングも楽しめます。
利用可能な通信会社一覧
現在、Apple Watchのセルラーモデルを利用できる通信キャリアは以下の通りです:
1. NTTドコモ
以下の料金プランでワンナンバーサービスを提供:
- docomo:月額使用料550円(税込)
- ahamo:月額使用料550円(税込)
- irumo:月額使用料550円(税込)
2. au(ナンバーシェア)
- 月額使用料:385円(税込)
- 比較的リーズナブルな月額料金
- auの安定した通信網を利用
3. SoftBank(Apple Watch モバイル通信サービス)
- 月額使用料:385円(税込)
- auと同様の手頃な料金設定
- ソフトバンクのネットワークを使用
4. 楽天モバイル(電話番号シェアサービス)
- 月額使用料:550円(税込)
- 楽天モバイルの独自ネットワークを利用
- 楽天ポイントが貯まるなどの特典あり
各社のサービス比較
料金面での比較
料金面では、auとSoftBankが月額385円と最も安価な選択肢となっています。NTTドコモは料金プラン(docomo、ahamo、irumo)に関わらず550円、楽天モバイルも550円と若干高めの設定です。ただし、料金差は月額165円程度であり、通信品質や既存の契約状況を優先して検討することをお勧めします。
通信品質の比較
通信品質に関しては、長年の実績を持つNTTドコモ、au、SoftBankの3社が安定しています。特にNTTドコモは広範なネットワークエリアを持ち、山間部や地方でも比較的安定した通信が期待できます。なお、ahamoとirumoはNTTドコモの回線を利用するため、通信品質はほぼ同等です。
サービス内容の特徴
- NTTドコモ(docomo/ahamo/irumo):安定した通信品質と広いサービスエリアが特徴
- au:比較的安価な月額料金と安定した通信品質を提供
- SoftBank:auと同様のコストパフォーマンスの良さ
- 楽天モバイル:独自の特典やポイントプログラムが魅力
注意点:格安SIMでは利用できない
重要な注意点として、格安SIM(MVNO)ではApple Watchのセルラーモデルを利用することができません。そのため、格安SIMユーザーがApple Watchのセルラーモデルの利用を検討する場合は、以下のいずれかの対応が必要となります:
- 大手キャリアへの乗り換え
- サブ回線として大手キャリアと契約
- セルラー機能を諦めてGPSモデルの利用を検討
格安SIMについては、格安SIMとは?メリットやデメリットを解説!をお読みください。
おすすめの選び方
Apple Watchのセルラーモデル用の通信会社を選ぶ際は、以下のポイントを考慮することをお勧めします:
- 現在の携帯電話会社との関係
- 同じ会社のサービスを使用すると、手続きが簡単
- 請求の一本化が可能
- NTTドコモの場合は、契約している料金プラン(docomo/ahamo/irumo)に応じたワンナンバーサービスを選択
- 利用エリア
- 通勤・通学路や普段の行動範囲での電波状況
- 地方への移動が多い場合はNTTドコモが有利
- 料金
- 月額料金の差は年間で約2,000円程度
- 既存の契約との関連で割引が適用される可能性
まとめ
Apple Watchのセルラーモデルは、大手キャリアのみで利用可能です。選択肢は限られますが、各社それぞれに特徴があり、以下のような使用者別におすすめが分かれます:
- 広いエリアでの使用を重視する方:NTTドコモ(docomo/ahamo/irumoいずれかの料金プラン)
- コストを重視する方:au、SoftBank
- 楽天経済圏を活用している方:楽天モバイル
格安SIMユーザーの方は、Apple Watchのセルラー機能を利用するために大手キャリアとの契約が必要となりますが、その分の追加コストに見合う便利さがあるかどうかを十分に検討することをお勧めします。
利用開始後は解約時に違約金が発生する場合もありますので、契約時には利用規約をしっかりと確認しましょう。