SIMカードとeSIMはどちらがいい?
ここではSIMカードとeSIMの違い、メリット・デメリットやSIMカードとeSIMどちらがおすすめなのかをご紹介をします。
SIMカードとeSIMの違い
SIMカードとは
SIMカードとは従来から使われている物理型のSIMカードのことを指します。スマートフォンや携帯電話に挿入して使います。
SIMカードにはそれぞれ標準SIM、microSIM、nanoSIMとサイズがあり、現在はnanoSIMが主流のサイズとなっています。
SIMカードをほかの端末に入れ替えることでその場で電話番号や契約者情報などを移行することができるといった特徴があります。
eSIMとは
eSIMとはembedded SIMのことで、物理的なSIMカードではなくスマートフォンやタブレットに内蔵されたSIMのことです。オンライン経由で契約情報を設定することで利用できます。
eSIMはここ数年で開始したSIM形態であるため、発売年が昔の機種ではeSIMには対応していない場合があります。
SIMカード・eSIMのメリット・デメリット
SIMカード、eSIMそれぞれのメリット、デメリットについて個人的に困った体験談も含めてご紹介します。
SIMカードのメリット
多くのスマートフォンで利用可能
現在主流のnanoSIMはほとんどの端末で利用可能なため汎用性があります。
SIMカードをほかのスマートフォンに差し替えることによって、電話番号や契約者情報をその場で移行しすぐに利用することが可能です。
対応しているキャリアが多い
多くのキャリアで利用可能なため、SIMカードの差し替え方法などの情報も豊富で導入が容易です。
SIMカードのデメリット
差し替える際には手間がかかる
SIMカードを差し替える際には、SIMピンと呼ばれる先が細長い針状のものを使用します。
一般的にはSIMピンをSIMカードトレイの穴に差し込むことによってトレイを取り出し、そのトレーにSIMカードを装着するという流れになります。
SIMピンを用意しなければならないということもあり、少し手間がかかる作業となります。
一部SIMカードが利用できない端末がある
一部の人にしか当てはまらない話ですが、SIMカードが利用できないスマートフォンも存在します。
例として米国仕様のiPhone14以降のモデルには、SIMトレイが無いため必ずeSIMを使用することとなります。
eSIMのメリット
オンラインで設定が可能
eSIMは端末本体に電話番号、契約者情報が内蔵されるためオンラインで設定することができ、店舗に行く時間や手間が省けるというメリットがあります。
デュアルSIMが可能
個人的に最大のメリットと感じるのがデュアルSIMでの運用が可能だということです。
デュアルSIMとは一台のスマートフォンで2種類のSIMを利用する機能のことです。つまり、1台のスマートフォンで2つの電話番号を使うということが可能です。
1台のスマートフォンでそれぞれプライベート用回線、仕事用回線を分けるなどのような使い方が可能です。
デュアルSIMについては、デュアルSIMとは?メリットやデメリットをご紹介!をお読みください。
eSIMのデメリット
対応端末が限られる
eSIMはすべての端末に対応しているわけではなく、対応していない端末を使用している場合は利用することができません。
eSIMでの運用を考えている場合は、購入時にeSIMが対応している端末かどうかを確認する必要があります。
通信キャリアが対応していない場合がある
eSIMは通信キャリア側が対応している必要があります。そのため利用したい通信キャリアがeSIMに対応しているかどうかを確認して、通信キャリアを選択する必要があります。
自分で設定をする必要がある
eSIMの設定はQRコードのスキャンやプロファイルのダウンロードなど少し複雑でわかりにくい手順があります。
私自身もeSIMの設定をする際に途中でeSIMの導入に失敗してしまい、スムーズにeSIMの導入ができなかった経験があります。
そのため、ある程度自分で失敗原因などを調べられるようにしておく必要があります。
SIMカード・eSIMそれぞれおすすめな人
以上のメリット、デメリットを踏まえてSIMカード、eSIMそれぞれおすすめな人についてご紹介します。
SIMカードがおすすめな人
eSIM非対応機種を使ってる人
発売年が古い機種などのeSIM非対応機種を使っている人は必然的にSIMカードを使うことになります。
頻繁に端末を切り替える人
SIMカードは他の端末に入れ替えることで、基本的にその場ですぐに回線を移行することが可能なため、頻繁に端末を切り替える人はSIMカードがおすすめです。
eSIMに対応していない格安SIMを利用する人
eSIMに対応していない格安SIMを利用する人は必然的にSIMカードを使うことになります。
格安SIMついては、格安SIMとは?メリットやデメリットを解説!をお読みください。
eSIMがおすすめな人
海外旅行や出張が多い人
海外旅行や出張が多い人は、現地の通信キャリアのeSIMを契約し利用することができるため、SIMカードを準備する手間が省けます。
デュアルSIMを利用する人
デュアルSIMを利用する人はSIMスロットが2つない限り、少なくとも1つの回線はeSIMでの運用となります。
また、eSIMの回線が1つまでしか対応していない機種もあるため確認が必要です。
まとめ
SIMカード、eSIMそれぞれのメリット、デメリットとそれぞれのおすすめな人をご紹介しました。
自分のライフスタイルに適した選択をすることで、より便利に回線を使用することができます。